鶴亀

2009年8月13日

仏具で鶴亀を使いますが、それは、どうしてですか。
A 通俗的には、鶴は千年亀は万年と長寿の印として貴ばれています。お祝いの席には、鶴や亀は欠かせない存在になっています。
真宗においても、この長寿の意味で仏具を使っているわけですが、我々の長寿を願うためにあるのではありません。あくまでも、仏の命が無量(無量壽)であることをしめすといいます。
 ですから、無量に生き続ける仏の心を、どのように受けるのかと、訴え続けているのが鶴亀といえると思います。
 また、一説には、一対の鶴が、阿吽の呼吸(生まれてくる時は阿と、亡くなるときは吽という)で、人の一生を見据えているとも言われています。

では、仏心をどのように受けるのですか。
A これは、一休さんの話が有名です。
 ある時、生きている中に仏法は聞くのものだとされるがどうですかと尋ねられると、一休さんは、
 「亀は、堅い甲羅を背負い、腹には、石の板を付けている。それでも、ちょっとでも恐ろしいものにあえば、手向かいはしないぞ。亀の作戦は、ただ、手を隠し、足を隠し、頭を隠して尾を隠す。いわゆる無抵抗主義なのだ。だから、亀は、万年も生きるのだ。お前も、つべこべ、頭や手を出さず、一つのことに専念しろ。」との仰せを残しています。
 誠に疑いの多い私たちですが、真摯に、この亀の生き方に目を向けてみても良いのではないでしょうか。

鶴亀の飾り方を教えて下さい。
A 上図のように、卓の上に花瓶と対で飾ります。花瓶と鶴亀に香炉を加えて、三具足と言います。この三具足で、通常のお勤めは事足ります。
 ただし、報恩講と年忌、お仏壇のお祥入れとお祥抜きには、鶴亀一対と花瓶一対、それに香炉を足して、五具足で荘厳します。もちろん、この時には、打敷などもして、最高の荘厳になります。

カテゴリー:真宗ものしり辞典 | 順慶寺@3:27 AM