お香

2009年8月13日

香炉にはどんな種類がありますか。
A 在家で使う香炉には、二種類あります。まず、本尊の前(上卓)に置く、円盤型の香炉を火舎香炉(例外的に金香炉も用いられる)と言います。これは、焼香専用です。報恩講など重い儀式に使います。
もう一つは、前卓に置く土香炉です。主に線香を焚くのに用います。これは、毎日使います。

線香はどのよう焚くのでしょうか。
A 線香は、江戸時代に発達した香です。
それまでは、ほとんどが抹香を焼香して、薫りをただよわせていました。
しかし、これでは、あっという間に燃え尽きてしまいます。
そこで、抹香をコの字に並べて、順次燃えていくようにして、長持するようにと考案しました。
真宗では、抹香を焚くという考えにたって、線香を抹香を並べたようにする「燃香」の形をとります。
ですから、線香は、立ててはなりません。三本くらいを香炉にあわせて折って焚きましょう。

香は何故焚くのですか。
A 香の香りは、物にもよりますが、じつに良いものです。知識人などでよくもてはやされる、香道もこの香りを味わうことからきていると思われます。
香を焚くのには、主に二つの理由ります。
第一に、仏様の浄土を垣間みることです。
浄土の世界は、一味同心つまり、誰にも分け隔てのない世界です。日常生活の中は、差別極まりないのですが、香を嗅ぐことは誰にも差別されません。全ての人が平等に共有できます。
できる限り良い香(例えば沈香)を用いて、この世で差別のない世界を垣間みるように心がけましょう。
第二には、臭いを消すことです。日常の臭いや死者の異臭を消して、仏に詣でる気持ちを高めましょう。

カテゴリー:真宗ものしり辞典 | 順慶寺@3:29 AM