ローソク
2009年8月13日
Q ローソクは、どうしてつけるのですか。
A 便宜的には、仏壇が暗いからとも言えますが、我々の智慧のないくらい生活に、仏から明かりを下されていると、受けるのが良いでしょう。 ただ、古来日本にはロウソクが少なく、灯明と言えば、輪灯が使われていたとも言われます。
Q では、ローソクは、いつどのように灯せばよいでしょうか。
A 真宗では、お勤めの前にあげます。
日常のお勤めでは、古来から蝋が少なかった名残でしょうか、あげる必要はありません。普段は、木蝋でよいでしょう。
法事に際して、通常は、朱蝋燭を用います。法事とは、月参り・年忌・祥月・報恩講・内仏の移動などを示します。
また、中陰中は、白蝋燭を使います。これは、法事の中でも特例ですが、寺院によっては、月参りなどを白蝋燭するように奨励するところもあります。各寺院に従って下さい。
カテゴリー:真宗ものしり辞典 | 順慶寺@3:23 AM
打敷
2009年8月13日
Q 打敷は、仏壇の上の卓(上卓)と前卓に付けますが、どういった意味がありますか。
A 打敷は、そもそも尊い人が説法するために、敬いをこめて敷いたのが始りといわれます。仏弟子の間では、お釈迦様に説法を賜る時に、敷物を敷いたそうです。
ですから、その伝統をくむ真宗でも、阿弥陀仏のすぐ下(上卓)には、敬いをこめて、敷物(打敷)をすると考えられます。
時に、僧侶の読経に際しての敷物にもなります。
また、打敷は、多くの場合、きらびやかに作られていて、悉皆金色の浄土の世界を醸し出す意味もあると考えられます。
ですから、前卓にも同様に打敷をつけます。
しかし、所によっては、この前卓は、かつて、死人の遺物を敷物にした伝統も加味されているともされます。
Q 打敷は、いつ掛ければ良いですか。
A 月参りを含む通常のお勤めでは、打敷は必要ありません。打敷は、祥月命日や年忌、報恩講や仏壇の移転(おわたまいし)などの法要に用います。
その際、卓圍があれば用います。打敷が一層華やかになります。
カテゴリー:真宗ものしり辞典 | 順慶寺@3:27 AM
鶴亀
2009年8月13日
Q 仏具で鶴亀を使いますが、それは、どうしてですか。
A 通俗的には、鶴は千年亀は万年と長寿の印として貴ばれています。お祝いの席には、鶴や亀は欠かせない存在になっています。
真宗においても、この長寿の意味で仏具を使っているわけですが、我々の長寿を願うためにあるのではありません。あくまでも、仏の命が無量(無量壽)であることをしめすといいます。
ですから、無量に生き続ける仏の心を、どのように受けるのかと、訴え続けているのが鶴亀といえると思います。
また、一説には、一対の鶴が、阿吽の呼吸(生まれてくる時は阿と、亡くなるときは吽という)で、人の一生を見据えているとも言われています。
Q では、仏心をどのように受けるのですか。
A これは、一休さんの話が有名です。
ある時、生きている中に仏法は聞くのものだとされるがどうですかと尋ねられると、一休さんは、
「亀は、堅い甲羅を背負い、腹には、石の板を付けている。それでも、ちょっとでも恐ろしいものにあえば、手向かいはしないぞ。亀の作戦は、ただ、手を隠し、足を隠し、頭を隠して尾を隠す。いわゆる無抵抗主義なのだ。だから、亀は、万年も生きるのだ。お前も、つべこべ、頭や手を出さず、一つのことに専念しろ。」との仰せを残しています。
誠に疑いの多い私たちですが、真摯に、この亀の生き方に目を向けてみても良いのではないでしょうか。
Q 鶴亀の飾り方を教えて下さい。
A 上図のように、卓の上に花瓶と対で飾ります。花瓶と鶴亀に香炉を加えて、三具足と言います。この三具足で、通常のお勤めは事足ります。
ただし、報恩講と年忌、お仏壇のお祥入れとお祥抜きには、鶴亀一対と花瓶一対、それに香炉を足して、五具足で荘厳します。もちろん、この時には、打敷などもして、最高の荘厳になります。
カテゴリー:真宗ものしり辞典 | 順慶寺@3:27 AM
仏華
2009年8月13日
Q 仏華はどうして上げるのですか。
A 仏華は、仏様の世界が花で飾られていることを示していると言われます。これは、真宗の『無量寿経』、『阿弥陀経』の世界とも一致します。
Q 仏華はどの様に生けるのですか。
A 「生花」は、仏華から始まっていると言われます。花を捧げる心が、観賞用になったと言います。そういえば、親鸞聖人の御旧跡、六角堂は池坊の家元が住職を勤めています。
さて、花は仏様に向かって立てると言うのが、常識のように思われますが、それは間違えです。もし、私たちが仏様のところに立ったとしたら、「何よ!後ろを向けて」となるでしょう。しかし、仏様は、私たちに花の本当の美しさを、届けてくれるのです。ここに、仏様のご苦労が偲ばれます。
順慶寺の仏華を立てられている方が、「花は自分に向かって立てるんです。」と言ってみえました。人に見せようとする驕慢な心は、人にすぐ見抜かれてしまいます。当然、仏様は、悲しまれるでしょう。
Q どのような花を上げればよいのでしょうか。
A 出来れば、自分で育てたものがよいでしょう。自分で育てた花を切るとき、花の命のはかなさを思い、そして、その生涯を感じます。
ただし、香りのきつい花や刺のある花は避けて下さい。切られた花は、この世の限りある生涯を終わり、浄土の荘厳となるわけです。浄土は、芳しい香りに満ちていると言われていますので、ここに、きつい匂いの花や、刺のある花はそぐいません。
もちろん、迷っているのは、私たちの心に相違ないですが、私たちの心が荘厳されていることも忘れてはなりません。
Q 仏華はいつ立てますか。
A 毎日花のことを心がけましょう。これで、毎日仏様の命を感じるわけです。
カテゴリー:真宗ものしり辞典 | 順慶寺@3:28 AM
お香
2009年8月13日
Q 香炉にはどんな種類がありますか。
A 在家で使う香炉には、二種類あります。まず、本尊の前(上卓)に置く、円盤型の香炉を火舎香炉(例外的に金香炉も用いられる)と言います。これは、焼香専用です。報恩講など重い儀式に使います。
もう一つは、前卓に置く土香炉です。主に線香を焚くのに用います。これは、毎日使います。
Q 線香はどのよう焚くのでしょうか。
A 線香は、江戸時代に発達した香です。
それまでは、ほとんどが抹香を焼香して、薫りをただよわせていました。
しかし、これでは、あっという間に燃え尽きてしまいます。
そこで、抹香をコの字に並べて、順次燃えていくようにして、長持するようにと考案しました。
真宗では、抹香を焚くという考えにたって、線香を抹香を並べたようにする「燃香」の形をとります。
ですから、線香は、立ててはなりません。三本くらいを香炉にあわせて折って焚きましょう。
Q 香は何故焚くのですか。
A 香の香りは、物にもよりますが、じつに良いものです。知識人などでよくもてはやされる、香道もこの香りを味わうことからきていると思われます。
香を焚くのには、主に二つの理由ります。
第一に、仏様の浄土を垣間みることです。
浄土の世界は、一味同心つまり、誰にも分け隔てのない世界です。日常生活の中は、差別極まりないのですが、香を嗅ぐことは誰にも差別されません。全ての人が平等に共有できます。
できる限り良い香(例えば沈香)を用いて、この世で差別のない世界を垣間みるように心がけましょう。
第二には、臭いを消すことです。日常の臭いや死者の異臭を消して、仏に詣でる気持ちを高めましょう。
カテゴリー:真宗ものしり辞典 | 順慶寺@3:29 AM











